カイコの歴史は古く、シルクロードの時代から現在に至るまで、我々人類を多方面で支え続けてきた貴重な昆虫であるといえます。
しかしながら日本国内における養蚕業は、全盛期を迎えた昭和初期から徐々に衰退がみられ、今日においては、もはや歴史的使命を終えたともいわれています。
そのように、減退したといわざるをえない養蚕業ではありますが、世界的には今なおシルクの需要は高く、国によってはこれからの産業を担う一手段として再び見直され始めています。我が国においてもまた遺伝子組換えや平面繭などの新しい取り組みによって、今後は「新機能繊維」や「新用途シルク」といった、より利便性のある製品の開発も期待されています。
また一方で、飼育のしやすさから大量生産が可能なうえ、その優れた栄養面も利点であり、肉食に変わるタンパク源や投薬開発など、カイコにはまだまだ活用の余地があることから、近年再び注目が高まりつつあります。
以上から、養蚕業は人類の未来を支えうる無限の可能性を秘めた産業といえ、そのためにも、養蚕業を絶やすことなく次世代へと繋いでいくことは我々の責務でもあるといえます。具体的には、技術・知識の継承、養蚕従事者の確保、カイコ・シルク関連品の一般消費者・世界市場への流通経路の確保などが不可欠となります。
そこで『3センスlab.』では、カイコ・クワおよびシルク研究のプロフェッショナルをネットワーク化し、
① ⼤学・研究所・企業との共同研究・受託研究およびその仲介事業により「新機能繊維」や「新用途シルク」の開発,さらには「文化財保全・修復」に関わるとともに、養蚕指導者として必要な場所・機関にスタッフを派遣し、養蚕にまつわるあらゆるテクニックを後世へと引き継ぐべくサポートいたします。蚕⽷科学はクワの栽培やカイコの飼育から始まり、製⽷に⾄る過程を網羅し、数多くの学問領域を擁する他に類をみない超学際的研究領域の実学として蚕⽷業を⽀えてきました。そのため、蚕⽷業の継続には基礎研究から実⽤研究まで多くの研究者を必要とし、⼀⼈の教員・研究者もしくは⼀つの⼤学・研究所、学会では、その知識や経験をカバーすることができません。
『3センスlab.』ならできます。
② 養蚕業界全体の発展を図るため、シルク製品・養蚕農家向けの資材などの販売にも取り組みます。さらには、国内の各博物館や美術館とも連携を図り、理科教育・啓蒙グッズの開発などを通じ、シルクやカイコにまつわる⽂化振興の⼀助を担うこと、科学館や各種教育団体等の施設において、主に⼦どもたちを対象に、実験・実習を通じたエデュテインメントとしての学び場の提供などを企画してまいります。
③ 同時に、カイコやシルクにまつわる様々な記事・動画をWebメディアで発信することで、あらゆる⼈が気軽にいつでもそうした情報へとアクセスできる未来も⽬指していきます。
最後になりましたが、『3センスlab.』(サンセンス・ラボ)の社名の由来につきまして。
・発起⼈5名の全員が繊維(カイコ・クワ・シルク)に携わる3つの⼤学「三繊⼤学」(東京農⼯⼤学、信州⼤学繊維学部、京都⼯芸繊維⼤学)の関係者であること。
・カイコとカイコに関わる⼈の感覚(センス)を広く知らしめること。
・上述の通り、①研究開発、養蚕指導、②教材・グッズ販売、③webメディア動画発信という3つを事業の柱としていること。
そして、蚕の⾳読みは「サン」でもあります。
以上をもちまして、 「 3センス
lab.」(サンセンス・ラボ)と命名いたしました。