拙著「珍寶蠶書」から珍しいあるいは興味ある養蚕に関わる書籍をご紹介します。
私の趣味は養蚕に関わる書籍等の収集です。とても珍しい書籍や興味深い書籍をピックアップして「珍寶蠶書」という本を出版しました。今回はその中から「勸察繪本キンダーブック第一輯第四編 養蠶の巻」をご紹介します。
觀察繪本キンダーブックは子供向け絵本として1927年11月から第一輯第一編から始まり,1941年9月まで毎月発刊されました。内容はさまざまでした。その後第二次世界大戦が激しくなると改称され「ミクニノコドモ」になりました。私が持っている「觀察繪本キンダーブック第一輯第四編 養蠶の巻」は,昭和3年7月に発行されています。監修は東京府蠶業技師・中西健一です。内容は蚕の基本知識,蚕の飼育と上蔟(じょうぞく),御所の養蚕,絹製品,製糸,織り,上杉鷹山の事績,桑と蚕の病気と害虫,生糸の輸出を描いています。全体として非常に良い構成・出来栄えだと思います。また,巻末には各ページに掲載された絵の詳細な説明が書かれています。小学生以下の子ども達には難しい文章です。きっと大人が読んで理解し,子ども達に説明するためのものだと思います。
- 表紙:雄略天皇の養蚕奨励と少子部螺蠃(チイサコベノスガル)のお話し
- 1p:蚕幼虫の外形・繭形と色・成虫外形及び桑の木と桑の葉の色々
- 家での蚕飼育
- 桑採りと壮蚕から成虫までの解説
- 御所での養蚕飼育
- 上杉鷹山と養蚕の図
- 製糸工場の作業と生糸の精練(左下)
- 撚糸(右)と織物工場(左)






